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ON THE RETINA
ON THE RETINA
網膜上に結ばれた二次元の像、電気信号に変換され一次視覚野を通過し認識のプロセスを経る以前の光学的な情報。
人間が生体的に感受することは出来ても、ありのままに知覚することが不可能な未決定な段階としての光=「不確定な光景」としての色の羅列。
水溶性のインクで描かれた単純な線や幾何学の反復を水で溶かすことにより滲みやぼかし、不明瞭さが付加され平面上に浅い奥行き、揺らぎ、有機性といった絵画的イリュージョンを伴うイメージが生成される。
二次元そのものを表現する=面を出現させるための最もミニマルな手段として、正多角形による平面充填(正三角形、正四角形、正六角形のみ可能)を基本とする幾何学的なパターンを描いています。
(1)幾何学の描画に使用するインクは黒一色のみだが(2)支持体の布に水で溶けたインクが滲むことにより、(3)クロマトグラフィーの原理で黒のインクに含まれる原色(シアン、マゼンタ、イエロー)が各色ごとに分離して現れます。
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